今年もきました。
本ブログの管理人大好きなサラリーマン川柳。
いやはや、本当に秀逸な川柳が多く毎回「わかる、わかる」、「あー、なるほど」と独り言が絶えません。
今回ある中で管理人が一番だと思った川柳。
それは、
「パパいるの!」
在宅続き
「またいるの?」
です。
※参照元:第35回サラリーマン川柳
うーん、わかる、わかる。本当にわかる。
しかし、これ、実は一つの家族の在り方を示唆する物ともいえそうです。
というのは、子供が親に依存する時期、親を頼りにする時期に、
親が仕事で家にいないことが一般的になっている
という裏返しでもあるからです。
今の時代、父親に限らず、共働きが増え母親も仕事で家にいないことが増えているのではないでしょうか。
色々な問題があるのは巷で言われている通りなので割愛しますが、事実としてはそうなってきています。
今回の川柳ではたまたま「パパ」ですが、これが「ママ」になることも今は普通なのではないでしょうか。
かくいう管理人も両親が共働きで、しかも土曜日まで仕事があったため、小学校から帰ってきたときに父親はおろか、母親さえいたことはほとんど記憶にありません。
親が家に昼間いないことが良い悪いを言いたいのではなく、
昼間は親が家にいないのが当たり前になってきている時代をうまく表現していると感じているのです。
働くというのは大変なことです。
定年後のお父さんがぬれ落ち葉、という話も小説で書かれることが増えていますが、そのような年齢まで働ける保証も全くない時代です。
管理人は出張のある時以外は、基本的に自宅で仕事をしています。
いわゆる在宅勤務をもう7年以上も続けているため、管理人の子供たちは父親が家にいるのが当たり前になっています。
子供たちとの会話も多く、成長や変化を敏感に感じ取れるという意味でも本当にありがたい環境だと思っています。
しかし、こうなるためには必須のことがあります。
それは、
会社に入った若いうちに、徹底した実践経験を逃げずに立ち向かい、やり切るという経験
です。
楽をする、逃げる、ということをしなかった結果だと管理人自身では思っています。
このようなものを経験しないまま、いきなり在宅で引きこもりのようなことをやっても、多くのアウトプットは評論家的なものになり、中身がありません。
これでは、外貨を手に入れられないため、生活はできないのです。
今はCOVIDの影響、ワークライフバランス、働き方改革等により、実践経験を積めない若い方々が増えているように感じます。
若いうちはいいでしょう。
給与水準も低いですし、柔軟性も体力もあります。
しかし、年齢を重ねて給与の上昇に反比例するように頭や体の体力が落ち、何より家族ができて子供の成長を共にしたいと思った時、在宅勤務という選択肢を持てるかは、その人がそれまで蓄積してきた「実践経験」に強く依存してしまうのです。
このような実践経験を機会を得にくい現代で、どのようにキャリアを積み、家族を持ち、またその家族との関係を構築していくのか。
そんな難問と立ち向かわなければならない時代になったのだ、と冒頭のサラリーマン川柳から考えていました。
最後までお読みいただきありがとうございました。