最近の新聞で、
「行政が起業支援をする」
といった旨が書かれていました。経済活性化がその背景にあるとの事です。
管理人はそういう意味では起業経験者ですが、行政の支援はあまりありがたいと感じたことは有りません(といいつつ、一部形式的に使いましたが)。
起業という本質は、
「創業する人の逃げない覚悟と十分な準備」
があればなんとかなります。外からどうこうの話ではありません。ましてや、起業経験の無い行政の方々の考える支援が妥当なものになるわけもない。
そこで外部の知見が必要ということで、中小企業診断士などの有資格者を軸に探すのだと思いますが、資格があれば生きられるような世界でもありません。
ましてや大学の先生に助言を求めるのはずれすぎですね。そもそも大学という組織にいる方が起業の本質が分かるわけもないのです。
恐らく想像できるかもしれませんが、大変なのは起業した「後」です。
よくこういうと、経験の無い方は
「お金の心配だろう」
となります。
いえ!違いますよ!!!
その時点で、起業家失格です(極論ですいませんが、本音です)。
実は、一番大変なのは、
「創業者のモチベーションの維持」
なのです。
お金はもちろん大切です。しかし、お金を生み出す源泉をたどっていくと、最後は創業者のモチベーションの根底である覚悟に行きつくのです。
事業というのは浮き沈みは必須です。
事業安定に必要なのは常に新しい取り組みを試行錯誤で考え、それを一つひとつ実行すること。
失敗するかもしれませんが、試行錯誤をしていればどこかに糸口があるのです。
それを探し続けるのが大変重要ですが、その根底にあるのはやはりモチベーション。
創業時に心に持った覚悟こそが起業の原点であり、これは自ら生み出すしかありません。
言い換えると中途半端な覚悟で起業を促すような取り組みは、逆効果と考えています。
支援ありきで進める事業の創業者の覚悟には隙があり、その隙が致命傷になるため、結果として挫折と憎しみだけを生み出すような気がしています。
支援を当てにしている時点で、他力本願の性格の可能性が高いからです。
そのような創業者は必ず、
「あいつが悪い、あれが悪い」
と外に原因があると思い込むでしょう。これは心理学的には外的統制と呼ばれる脳の思考の癖であることもわかっています。
ということで、行政の皆様。
起業支援はやめましょう。
起業というのは、大げさではなく自らの命を懸けた覚悟で始めるべきもので、中途半端な気持ちでやるものではないので、支援してはいけません。
それよりも限られた予算ですので無駄な出費を減らしながら、未来ある子供たちに、様々な実経験をさせるような実験や実地での経験を増やすこと、そして修学旅行や林間学校などの経験は必ずやらせてあげることが重要です。
やはり若い方に投資しなくてはですね!これは国家運営の本質だと管理人は考えます。
最後までお読みいただきありがとうございました。