段々気温が下がってきて、蒸し暑さも無くなり大分過ごしやすくなりました。
さて、最近もそうですが、ずっと新聞やメディアでよく見る、
「日本は欧米(海外)に比べ遅れている」
という文言。
ちょっと見飽きたなー、というくらいよく見ます。
何故か日本というのは海外に比べ、自国が遅れているという考えを持とうとする傾向があるようです。
この理由は何故かを考えていたのですが、数年前に行きついた答えは、
「日本はこれまで海外のものをうまく取り入れ、発展してきたという感覚が強い」
というところからきていると感じています。
例えば今年の大河ドラマの主人公である経済の父。
海外に派遣されたということが一つの契機となり、その考え方をどんどん日本に取り入れていったというのが、大きな柱ではないかと感じます。試行錯誤が当然あったとは思いますが、大きな契機となったのは海外の情報であることに疑いの余地はありません。
このような時代の流れで今があるので、どうしても過去の成功事例にしがみついて安心したい。
そんな深層心理を感じてしまうのが管理人です。
もちろん、海外にもいいところもある一方で課題もあり、日本も同じです。
ロールモデルや成功事例をよりどころにしたい気持ちも理解できなくはありませんが、結局それだと息苦しくなっている人が多いと感じます。
結局他の国、他の人の成功事例であり、その人に本当に適切かはわからないからです。
実際、管理人の今の事業形態や生き方は誰かの真似ではなく、試行錯誤を繰り返して行きついた姿であり、今も変化が進行しています。
自分で試行錯誤してきたからこそ息苦しさは無く、ストレスもほとんどありません。
ただし、このような生き方は前例が無いため、先は見にくい。
何となくこういう姿になるのだろうな、というぼんやりした姿や、この方向性が恐らく正しいだろうということは言えますが、プレキャスト型のように明確に将来像を描くのが難しいのです。そのため、事業計画のようなものを明確に示せといわれても、困ってしまいます。管理人は融資も受けていませんし、株主も管理人以外はいない故のメリットなのかもしれません。外部資金が入ったとたんに、プレキャスト型が求められるからです。
お金を貸す側、出す側としては当然何を目指すのかは言いたくなりますね....。
いずれにしても先は見えずに試行錯誤する、という感覚は自分で人生を切り開く人にはご理解いただける内容ですが、先が見えないことを心地よく思わない人が多数派だと感じます。
そうすると答えが欲しくなるので、過去の成功事例が求められる。
今に始まったことではありませんが、もう少し正々堂々と
「先は見えませんが試行錯誤しながら前に進んでいます」
ということを認める風潮があると良いかもしれません。
新聞から日本は遅れているという相対比較ばかりの表現が、少しでも減ることを望みたいことです。