できそうでできないこと

今は世の中はウィルスの猛威に混とんとなっていますね。

 

管理人個人的にはウィルスなんかよりも、人の暴走の方がよっぽど恐ろしいですが....。

 

 

管理人の家も子供が学校休校になったため、今は子供たちが自主的に時間割を作り、制限のある中でもペースを守って過ごしています。

 

管理人ももちろん色々とサポートしています。

こういう時は管理人のようなテレワークが当たり前の職種だと柔軟性も高いと感じます。

 

 

 

さて、このような状況にあるものの、機動力をもって取り組まなくてはいけないことについては今まで以上に積極的に取り組んでいます。

 

 

そんなある日、重要な会食の場が設けられました。

 

 

そこで使わせていただいたお店は、今、色々な取り組みをするために一緒に準備をしている方にご紹介いただいたのですが、料理も大変おいしく、また素敵な雰囲気でした。

 

 

そこのマスターも大変面白い方でしたが、基本的には仕事の話をして会は終わりました。

 

 

しかし、その後、

 

 

その店主の方から手書きの葉書が届きました!

 

 

 

最初は、どなたからの葉書だろうか、と思案していたのですが、文脈からそのお店の方であると理解しました。

 

 

 

これ、かなりすごいことです。

 

 

 

葉書を一枚出すということ自体もそれなりに手間がかかることです。

 

 

それを手書きにすることで、その手間は何倍にもなります。

 

 

 

それでも手書きの葉書を出したというその心遣いは、実は色々なお店に行きましたがそこが初めてでした。

 

 

大変感動しました。

 

 

 

そこで気が付いたのです。

 

 

 

「他がやっていなくとも、その人にとって嬉しいことを手間を惜しまずにやることで人の心は動かせる」

 

 

ということです。

 

 

お店に来た人に、手書きの葉書を出した方が良いというのは、飲食店を中心にサービス業ではやるべきという意見が多数派だと思います。

 

 

しかし、それを実際にできる方はそれほど多くありません。

 

 

 

- 一般的にやられていないこと

 

- 手間だと感じること

 

というどちらか、または両方が当てはまると

 

 

「必要な事と思ってもやらない理由を探し始める」

 

 

という人間の本能が機能するからだと管理人は考えています。

 

 

 

これは仕事でも同じではないでしょうか。

 

 

 

最近の出張や出社制限の包囲網が狭まり続けているこの状況において、

 

 

「べき論をかざすだけで何もできない企業(人)」

 

 

 

 

「状況を踏まえ、できることに全力を傾ける企業(人)」

 

 

というのがきれいに分かれ始めています。

 

 

当然、手間を惜しめば何もしないで今のままという姿勢になります。他社がその動きをしていればなおさらでしょう。

 

守るだけでは先がないという恐怖感を抱えながらも何をしたらいいのかわからないのです。

 

今まで、組織運営に重きを置いてきたため、組織そのものの存亡が危うくなる状況でどのように振る舞うべきか備えてこなかったというのが一因といえるのではないでしょうか。

 

組織は存在し続けるという何の保証もない前提に基づいた考えに縛られているためです。

 

 

 

しかし、そのような状況に埋もれずに、今必要なことをやるべきだという、攻めに転じられる企業も多いのが実情です。

 

管理人が自ら事業運営しているからこそ見える景色だと思います。個人的には嬉しいことです。

 

やはりちゃんとした方はちゃんとしているな、と再確認できるからです。

(こういう方々に会えるのが、今の仕事の最大のメリットの一つです。)

 

 

 

実際、今のような状況になって逆に管理人の会社に訪問希望する企業が増え始めているのは、マスコミでは語られない現実といえるかもしれません。

 

 

この状況でも動く方々の危機感は本当に強い。

 

 

 

今のような前代未聞の混沌とした状況だからこそ、企業の力、そして何より個々人の力が試されているのではないでしょうか。

 

 

 

冒頭ご紹介したお店のマスターも、お客さんの減少という危機感に直面しているはずです。

 

しかし、そこを不安に思うよりも今できることを着実にやることが、結果的に生き残りに必要である。

 

 

そんな考えお持ちではないかと感じた一枚の葉書でした。