カリスマ経営者の、
という発言が新聞記事などで掲載されていました。
言わんとしていることはわからないではありませんが、マスコミ受けしそうな内容ですね。
その人の価値観と経験からみると相対的にそうであったのかもしれませんが、これをうのみにするのはちょっと違うかな、というのが今回書きたい内容です。
アジア、北米、欧州の限られた企業での経験だけですが、海外企業の特徴や文化などはなんとなく感じています。
特に北米は現地に入り込んで一緒にやっていたので、いいところ、悪いところ(?)含め色々感じました。
北米のいいところは前例にあまりとらわれない企業が多いことでした。あー、なるほどそういう考えもあるよね、という場面が多かった記憶があります。
その一方で問題としては、言ったことを守らない、トップダウンという階層がかなり厳しく軍隊、個々人の技術レベルが低い or バランス感覚が低い、といったことがあります。
問題ばかりですが....。
言ったことを守らないのは本当に苦労しました。こうやってください、ああやってください、とお金を出して依頼したことをやらない企業がすべてではありませんが多かったため、様々な遅れにつながりました。相談なく、過去に自分の失敗したことを全く同じようにやって失敗するということもありました。暴走してしまうイメージです。最初に相談してくれればまだよかったのですが....。もしかすると技術系人種の個性かもしれません。
また軍隊的なトップダウンは徹底しています。日本のようになんだかんだ言って下から何か意見を言う風景は皆無。メディアに登場するのは言う側の方だけというわけです。それは自由な国に見えますよね。あと、人種による差別も色濃く残っていました。管理人も差別されていたかもしれません(鈍感なので気が付きませんでした+自分たちが顧客の立場だったので陰口だけだったかも)。
あと最大の特徴は何といってもバランス感覚の低さ。
特定のことはできますが、それ以外のことは全くできない人がとても多かったです。
加えて、自分はこれのエキスパートだという割には、全然実務ができず、振り回されたこともあります。
管理人の実経験を踏まえても、海外は青い芝ではないのがわかります。
では冒頭の「日本人と迅速」という所に戻ってみたいと思います。
恐らくですが、話の話題になっているのは、
「大企業や中企業という前提」
があると思っています。
大企業は言うまでもありませんが、中企業でも組織マネジメントがきちんとできているところは、当然上の許可を取らなければいけないので色々な根回しが必要なのはあまり変わりません。スピードは大企業よりはありますが。
その一方、小企業や零細企業のスピード感は半端ありません(もちろん企業によりますが)。
小企業や零細企業は良くも悪くもマネジメント体制を構築する前の段階であるため、ほぼ階層はフラットです。
一例をあげます。
管理人の会社のクライアント企業の一社は社員数人の小企業です。
しかしそのスピード感は素晴らしいです。
管理人でもたまに、
「もうそこまで行きましたか!」
と思わず心の中で叫ぶくらいです。
元々いた企業の100倍くらいのスピードで物事が進んでいきます。
この疾走感はたまらなく気持ちいのと、自分で会社をやっている故の醍醐味です。
もちろんスピード感を求めすぎると雑な部分、取りこぼしの出る部分があるので、それを後から回収する、改修するといった「ダブルかいしゅう」を行うようにしています。
小企業や零細企業のスピードの背景にあるのは
「危機感と当事者意識」
です。
何かあった時、企業の継続が困難になるかもしれない、ということを肌で感じています。そのため、悩む暇があるのであれば挑戦しよう、という思考が上回るのです。
この感覚は、どのような形であれできれば人生で一度は経験した方が、人生充実していたな、と感じられる一因になるかもしれませんね。自分の人生を自分で切り開いている感がありますので...。
ということで、あまり何人は何と先入観を持たず、まっさらな気持ちで色々な人と触れ合うと良いかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。