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ユニバーサル技術者のshuichiro yoshidaです。
管理人が好きなタイプの若手に出会えたのでその話を紹介します。
先日、現場作業をしていると隣の事業所の若手が設備をかりに来ました。
「失礼します......」
元気がありません。
「どうかしたのかい?」
と管理人が聞くと、
「仕事をほされました.....」
とのこと。
その後は、愚痴聴き大会。
「自分はこういう考えで、こういう結果も出したけど、その価値を分かってくれる人はいない!」
ということの繰り返しでした。
「そして、私は営業の方が向いていると思うんですよ!学生時代○○○万円売上ましたし!」
という過去の意外な話まで公開してくれました。
ふーむ、なるほどねぇ、とひたすら聴く管理人。
正直、この若手の頭の回転の速さに感心していました。
うまく機能すればとても貴重な戦力になると。
一通り話し終わったところで、管理人が言いました。
「なかなか興味深い話だったよ。頭の回転が速いのもわかった。ただし、その話し方で周りに接していたとすると、なかなかチャンスはめぐってこないだろうな。」
「どういう意味ですか?!」
と驚き+少し怒りをにじませる若手。
すかさず管理人得意の質問。
「どうしてだと思う?」
う~ん....。としばらく考えて。
「わかりません。」
とのこと。
「自分のことを話す、アウトプットだけを行っていて、聴き手のことを一切無視しているよね。それでは、聴く方も面倒になって、もういいよ、となると思うよ。」
そうです。
この若手がどのようにして仕事がほされたのか、詳細はわかりませんが、恐らく誰に対しても、
「自分はこう考える」
「自分はこういう経験を持っている」
「自分はこれだけの価値を持っているのにわかってもらえない」
という、すべて「自分」が主語の主観的な主張なのです。
主張はとても大切なものです。
しかし、主張の裏にあるべきものは、
- 主張を具現化できる戦闘力
- 相手に聞き入れられる実績に裏打ちされた信頼
が必要です。
主張するのが正義と勘違いされている方も多いようですが、主張するからにはそれを実行し、形にするまでやりきらなくてはいけません。
そして、主張を聴いてもらい、場合によっては誰かの協力を仰ぐのであれば、「現在の職場で求められる実績」を積み上げたことによって築き上げた信頼が必須です。
この話をすると、その若手は、
「自分はその成果を出すチャンスさえもらえていない」
と嘆いていました。
鶏卵の話になってしまいますが、成果を出すチャンスは自分から掴み取らなくてはいけません。
自分が鶏にならないとチャンスという卵を生み出すことはできないのです。
そして、最後にこの若手に伝えたことは、
「とりあえず、あっている、まちがっている、べき論は置いておいて、言われたことを”はい!”といって、しばらくやってみれば?」
ということでした。
本人も渋々納得のご様子(?)でしたが.....。
1時間半も愚痴を聴いてもらったので、仕方なく助言は聴いておくか、というように見えました。
とはいえ、管理人はこの手の若手技術者が大好きです。
- 自己主張を繰り返す
- 成果を焦る
- 周りと衝突する
というタイプの若手技術者は、後に大化けするポテンシャルを持っている場合が多いからです。
なぜならば、このタイプの若手技術者全員が、
仕事が好きで、積極性がある
という技術者が後に伸びるための必須の力を初めから持っているからです。
また機会があればこの若手の話を聴いてあげようと思います。
どうすべきかの答えは自分しかわからない。
そして、その答えを見つけ出すには自分の口で話をして聴いてもらうしかない。
このことは伝わったようでしたのでとりあえずは今後が楽しみです。