本ブログへのご訪問ありがとうございます。
ユニバーサル技術者のShuichiro Yoshidaです。
昨日の記事で興味深いものがありました。
ビジネスパーソン向けSNSのLinkedInというアメリカの会社が、仕事のやりがいに関する調査をしたところ日本が最下位であったとのこと。
26か国中最下位ということで、かなり低いとみていいかもしれません。
LinkedInの日本法人は、
「(日本の正社員は)控えめで希望を言い出せなくて、やりがいが実現できないのかもしれない」
とコメントしています。
そして、以下のような提言でまとめられています。
- 状況を改善するため、個人は具体的なキャリアプランを作り、社内外で実現できる機会を探す
- 企業は、従業員の希望やキャリアゴールを理解して支援する
- 企業の採用担当者は、仕事のやりがいを説明し、職種にマッチする人を社内外で積極的に探す
管理人、この手の記事は大好きです。
本ブログをご覧の方はどのようにお感じになったでしょうか。
今回の調査対象は職種に限定はしていないようですが、仮に対象を技術者に絞っても似たような結果になると考えます。
LinkedInの提言は一理ありますし、異論もありません。
しかし、管理人は少し異なる考えを持っています。
「そもそも幸せとは何か?」
この問いに対する答えが多様化しているのではないのかな、と思うのです。
日本人は元々平均的な教育レベルがとても高い国。
足し算も引き算もできません。
自分名前を漢字で書けません。
そんな人は日本人ではほとんどいませんよね。
そして日本はブルカラーとホワイトカラーを明確に分けるような感じではありません。
管理人も海外の工場で、ブルーカラーとホワイトカラーの圧倒的な違い、差別を目の当たりにし幾度となく閉口しました。
一方で、日本は新興国のように目指すべき国があるわけでもありません。
この様な小国でありながら、GDPは世界3位。
他の国では例のない躍進を遂げました(良いか悪いかは別として)。
平均教育レベルが高く、目指すべき目標も一つではない(多様である)。
会社という、いわゆる組織の中では思い通りにならないことも多い事でしょう。
なぜならば、組織は所詮他人の作った「庭」でしかないからです。
自分でいろいろ考えられる日本人は、
「このままでいいのだろうか」
と考える知見も持ち合わせ、そしてそのように考えるきっかけも多いのは自然のことではないでしょうか。
そうすると、当然ながら人のおぜん立てをした「組織」でやりがいを感じることもなく、
満足度が下がるような気がしてなりません。
では、これらを踏まえて管理人は何を提言するのか、といいますと、
「リスクを考えすぎずに、自分の生きたいように生きる」
という極めて哲学的な部分に行きついています......。
会社員という生き方がすべてである、という考えに縛られず、
「好きなことを軸にして生きられないか」
という考えを持てるようになれば、仕事のやりがいも見いだせるのでしょうね。
もちろん、きれいごとを言ってもある程度の収入が無ければ生活できないのもまた事実。
自分の好きなこと、やりたいことを軸に、どこにニーズがあるのかという顧客目線を養う、
そんな経営者的視点が技術者にも必要なのかもしれません。
技術者によくありがちな、
「自分はこれを知っている、この技術では一番だ、こういう成果を出してきた」
という専門性至上主義に支配された主観的考えでは、仕事のやりがいも頭打ちになってしまいますよ。
ニーズがあるかないかを客観的に見る力が生きるためには必須です。
ご注意を......。